
「エギング=夜もバシバシしゃくり続けるもの」と思っていませんか?
実は、見切られやすいナイトゲーム(夜釣り)ほど、エギを激しく動かすよりも「一定のスピードでただ巻く」アプローチが圧倒的に効果的です。暗闇の中で闇雲にしゃくるのをやめ、タダ巻きに切り替えた途端にアオリイカが連発することも珍しくありません。
この記事では、夜のエギングで「ただ巻き」がなぜ釣れるのかという理由から、失敗しないレンジキープのコツ、おすすめのエギまで分かりやすく解説します。
シャクリ疲れた方や、夜の釣果を劇的に伸ばしたい方はぜひ参考にしてみてください!
なぜ夜のエギングは「ただ巻き」で釣れるのか?

「エギング=大きくロッドを煽ってシャクるもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は暗闇が広がるナイトゲームにおいて、その激しい動きが裏目に出ることがあります。
日中と夜間では、アオリイカの視界や餌の追い方に大きな違いが存在します。夜釣りの特性を理解すると、なぜ「ただ巻き」という一見シンプルな操作が圧倒的な釣果を叩き出すのか、その理由がはっきりと見えてきます。
暗闇では激しいアクションが見切られやすい
夜の海は街灯の光が届く一部のポイントを除き、大部分が漆黒の暗闇です。そんな状況でエギをバシバシと激しく跳ね上げると、イカ視点では「一瞬だけ激しく光や波動が動き、すぐにどこかへ消えてしまった」状態になります。
アオリイカは非常に目が良いターゲットですが、夜間は動体視力や距離感を把握する精度がどうしても落ちます。激しすぎるダートアクションは、イカにエギの位置を見失わせる原因になり、不自然なプレッシャーを与えて警戒心を引き上げてしまうのです。
無駄な警戒を与えず、確実にエギの存在を認識させるためにも、夜間は無闇に跳ね上げない静かなアプローチが有効になります。
イカがエギを追尾・捕食しやすい(水平移動の有効性)
アオリイカがエギに襲いかかるのは、跳ね上がった瞬間ではなく「フォール(沈下)中」か「一定の速度で水平移動している最中」です。
夜の暗闇の中、スーッと一定のスピードで泳ぐエギは、イカにとって「追尾しやすく、捕食のタイミングを狙いやすい絶好のターゲット」に見えます。不規則な上下運動がないため距離感が掴みやすく、後ろからじっくりと抱きかかえる余裕が生まれるわけです。
「沈めてからスーッとただ巻くだけ」の平行移動は、夜間におけるイカの捕食スイッチを最も自然に入れる理にかなったアプローチと言えます。
糸ガラミなどの夜間トラブルを大幅に減らせる
夜釣りのエギングで最も厄介なのが、視界の悪さから生じるライントラブルです。暗闇の中で激しくシャクリを繰り返していると、知らず知らずのうちに穂先へラインが巻き付いたり、ガイド絡みやバックラッシュが発生しやすくなります。最悪の場合、ラインカッターやロッドの破損にも繋がりかねません。
「ただ巻き」であればラインテンションが常に適度にかかった状態をキープできるため、糸ガラミやガイドトラブルを劇的に減らせます。余計なトラブルで手返しを落とすことなく、イカが回遊してくる貴重なマズメ時やチャンスタイムに集中してキャストを続けられるのも大きな強みです。
ナイトゲームで効く「ただ巻きエギング」の実践テクニック

ナイトゲームにおけるただ巻きエギングは、ただ適当にリールを巻けばいいというわけではありません。
暗闇の中でもイカにしっかりとエギを見つけさせ、違和感なく抱かせるためには**「巻きスピード」と「レンジ(棚)の維持」**が極めて重要になります。
ここでは、夜の釣果を激変させる具体操作と、スレたイカを狂わせる実践テクニックを詳しく解説します。
基本は「投げて、沈めて、ゆっくり巻くだけ」
ただ巻きエギングの基本動作は、驚くほどシンプルです。複雑なロッドアクション(シャクリ)は一切必要ありません。
具体的にな手順は以下の3ステップだけです。
- キャストしてボトム(底)または狙いの層まで沈める
- 糸ふけ(ラインのたるみ)を素早く巻き取る
- リールを一定のスピードでゆっくり巻き続ける
深いポイントでやる場合はボトムでしゃくり&フォールを2~3回やった後にただ巻きにシフトしています。ボトムに居るアオリイカにしゃくりである程度アピールしてからただ巻きで乗せを誘う様なイメージをしています。シャローポイントでは基本しゃくりは不要です!
巻くスピードの目安は、「リールのハンドルを1秒間に0.5回転〜1回転」という超スローペース。メバリングのただ巻きスピードと考えて良いです。但しスローで反応が無い場合は意外に早いスピードで巻いても乗って来ますので、スピードは色々試してみて下さい。
ロッドの先を水面に向けて下げ、ラインがピンと張った状態をキープしながら、まっすぐ水平にエギを引いてくるイメージを持ちましょう。
超重要!釣果を分けるレンジキープ(一定速度)のコツ
ただ巻きエギングで最も釣果を左右するのが、「イカがいるタナ(レンジ)をブレさせずに巻き続けること(レンジキープ)」です。
リールを巻くスピードが速すぎるとエギが水面に向かって浮き上がってしまい、遅すぎると底を引きずって根掛かりの原因になります。
レンジキープを成功させるコツは、以下の3点を意識することです。
- 手元に伝わる「重み」の変化を感じ取る リールを巻いているとき、ロッドの穂先や手元に「エギが水を押している重み」がほんのり伝わります。この抵抗感が一定に保たれているスピードが、ベストな巻き速度です。
- 足場の高さに合わせてロッド角度を調整する 足場が高い堤防などではエギが浮き上がりやすいため、ロッドの先を水面ギリギリまで下げて巻くのがコツです。
- 潮流に乗せる「ドリフト」を意識する 潮が効いているポイントでは、流れに逆らって巻くのではなく、潮の流れになじませるように同調させて巻き引いてくると、より自然なアプローチになります。
時折混ぜる「テンションフォール」と「ステイ」の止めどころ
基本はただ巻きだけで十分に釣れますが、それだけでアタリが出ないときは「喰わせの間(ま)」を作ってあげるのが劇的に効きます。
追ってはきているものの、あと一歩で抱ききらないイカに対して効果的なのが、以下のアクセントです。
- テンションフォール(5〜10回転に1回) ただ巻きの途中でピタッとリールを巻く手を止め、ラインを張ったまま3〜5秒ほど沈めます。水平移動からスーッと斜め下に沈み落ちる変化に、イカが思わず抱きついてきます。
- ステイ(ピタッと止める) 潮の流れが効いている場所では、巻きを止めてその場で漂わせる(ステイ)だけでも強力なアピールになります。
「ただ巻きで誘い出し、フォールやステイで抱かせる」という緩急をつけることで、渋い夜の攻略率が格段にアップします。

ただ巻きエギングに最適なエギの選び方

「夜のエギングでなかなかイカが釣れない……」「シャクり疲れてしまう……」そんな悩みを抱えていませんか?
暗闇のナイトゲームでは、激しいアクションが裏目に出てイカに見切られてしまうことが少なくありません。そこで大きな武器になるのが、ロッドを激しく動かさず一定の層を引いてくる**「ただ巻きエギング」**です。
しかし、ただ巻きで釣果を出すためには、どんなエギを選んでも良いわけではありません。水中で横を向いて安定するバランスや、暗い海中でもイカを惹きつけるカラー・ラトル音など、選び方にはいくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、ただ巻きのポテンシャルを最大限に引き出し、夜のターゲットを確実に掛けに行くための「最適なエギの選び方」を分かりやすく解説します!
安定して泳ぐ「姿勢(バランス)」重視のモデル
潮流や風の影響を受けやすい状況下でも、常に水平に近い理想的なスイミング姿勢をキープします。優れたウェイトバランス設計により、フォールからダート、ただ巻きまで、あらゆるアクションにおいてブレを極限まで排除。
イカに警戒心を与えないナチュラルな泳ぎで、スレたイカにも違和感なく口を使わせます。状況を選ばない、パイロットルアーとしても最適な一本です。
夜間に必須のカラー(夜光・ラトル系・赤テープ等)
赤テープ(紫テープ):シルエットをハッキリ見せる食わせの定番
- 光の少ない夜間や濁り潮の中で、ボディのシルエットを最も強くブラックアウト(シルエット化)させます。警戒心の高い大型のイカにも違和感を与えず、抱かせやすい実績の高いカラーベースです。
ラトル音:サウンドで存在を知らせる
- 視界が効かないナイトゲームでは、音によるアプローチが非常に効果的です。ジャーク時やただ巻き時に発生するラトル音が、側線を通じてイカの聴覚を刺激し、捕食スイッチを入れます。
夜光(グロー):視覚アピールで寄せる
- 光が届かない夜の海や深場において、最も強力なアピール力を発揮する要素です。シルエットをくっきりと浮き上がらせ、離れた場所にいるイカにも存在を強く意識させます。
私個人的には特に赤テープ(紫テープ)を重要視しています。私自身が赤テープ(紫テープ)をメインに投げる事も有りますが、経験上他テープよりかなり釣果が高いです。

ただ巻きエギングに使うエギのサイズは?
ただ巻きエギングに使用するエギは基本的に3.5号です。何故なら下記の3点が理由となっています。
遠投性能とサーチ力の高さ
- 自重があるため飛距離が出しやすく、広範囲を効率よく探ることができます。
レンジキープのしやすさ
- 適度な重みと水受けの良さがあるため、ただ巻きの際の水圧を受け止めやすく、一定のレンジ(層)を安定してキープしやすくなります。
タフな状況(風や潮)への強さ
- 風が強い日や潮流が早い場面でも、軽めのサイズに比べて流されにくく、しっかりと意図したレンジコントロールが行えます。
また、サイズに加えて、ただ巻きでは沈下スピードがゆっくりな「シャロー(浅場)タイプ」や「スーパーシャロータイプ」を選ぶことで、実際に釣りをするポイントの水深などに合わせる事で根掛かりの軽減をする事が出来ます。
【厳選】ただ巻きで実績抜群のおすすめエギ3選

シャローエリアのただ巻きエギングで有名なのは、餌木猿スーパーシャローですが、このエギは入手困難なのでおすすめした所で買う事が出来ませんので、もしお店で発見した時は買っておいて下さい。
私が実際にただ巻きで使ってきた普通に入手出来るエギの中から、釣果実績が高く、ただ巻きとの相性が良いと感じたエギを3つ厳選して紹介します。
「シャクっても釣れない」「もっと簡単にエギングを楽しみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

ヤマシタ エギ王K軍艦グリーン

緑と赤のコントラストがイカの視覚を刺激するカラー。海中に溶け込むグリーンとシルエット効果がある赤ボディの組み合わせが今まで釣りきれていなかったスレイカを抱きつかせる。
ヤマシタ エギ王Kマリアナモンスター

シルエットが際立つ紫ボディは、深場や闇夜など最も暗い状況下で効果を発揮。蛍光柄のアクセントで、ナーバスな大型イカも魅了する。
ヤマシタ エギ王SEARCH ブルームピンキー

視認性の高いピンクの背中と、澄み潮で効果的な青のネオンブライトを組み合わせたアピール力の高いカラー。
ピンクのフラッシングはローライトコンディションでもエギの存在感を引き立てる。
まとめ

今回は、夜のナイトゲームにおける「ただ巻き」によるアオリイカ攻略法をご紹介しました。
夜のエギングでは、激しいシャクリを控え、リールを一定のスピードで巻くだけでイカを魅了できる「ただ巻き」が非常に強力な武器になります。今回の重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 基本サイズは3.5号を軸に: 遠投性能やレンジキープ力、タフな状況への強さを活かし、シャロータイプなども使い分けて根掛かりを軽減する
- 3つの要素でエギを選ぶ: 潮流でもブレない「安定姿勢」、サウンドで寄せる「ラトル音」、夜間やスレた状況で圧倒的な釣果を誇る「夜光・赤テープ(特に赤・紫テープ)」を意識する
- 状況に応じた緩急をつける: 基本はゆっくりとした一定速度での巻きシータ(またはボトムでの小刻みなシャクリ後のただ巻き)を基本とし、食い渋る時は「テンションフォール」や「ステイ」で喰わせの間を作る
「最近、夜のエギングでなかなか釣果が伸びない」「もっと楽に、確実にアオリイカを釣りたい」と感じている方は、ぜひ次回の釣行から「ただ巻きエギング」を試してみてください。これまでとは違うイカからの明確なアタリが実感できるはずです!
