コウイカはアオリイカを狙う人からすると外道なのでがっかりされてしまいます。
確かにコウイカは引きが弱く釣り物としてはあまり面白く有りませんが、食べるにはコウイカはアオリイカより美味しいと言われます。
そんなコウイカですが、本命で狙う人も多く居ます。
コウイカエギングはアオリイカエギングの様に難しいアクションは不要で、比較的簡単に釣れるイカです。
テクニックを不要とするコウイカエギングは、初心者にもおすすめなので是非マスターして美味しいコウイカを釣って食べましょう。
今回はコウイカエギングの釣り方を解説します。
コウイカエギング
コウイカエギングと言いつつ、アオリイカエギングとは全く違う釣りと思っていた方が良いです。
冒頭でも言った様にアオリイカと同じエギングをやっていても、コウイカが外道として釣れる事が有りますが、効率の良いコウイカ狙いにはなりません。
アオリイカとコウイカの狙い方の違いも交えて解説して行きます。
コウイカエギングの季節
コウイカが釣れる季節はアオリイカと同じく春と秋で1年に2回です。
アオリイカと同じく春は産卵の為に接岸した親イカを狙います。
秋もアオリイカと同じく春に産まれたイカが成長した個体が釣れます。
秋のコウイカ新子を狙うイメージはあまりなく、春の産卵個体を狙う事がメインとなります。
コウイカには甲が有って、新子では食べる所があまり無いので釣れてもリリースする事が多いです。
なので成長した親コウイカを春(3月中旬~5月上旬)に狙う事になります。
コウイカエギングの時間帯
コウイカは基本的に1日中釣れますが、釣り易い時間帯が有ります。
他の魚なども同じ事ですが朝マヅメが一番釣れる時間帯になります。
次に夕マヅメで、日没後しばらくもナイトゲームとして良く釣れます。
真昼間も釣れない事は無いのですが、長い日中のどのタイミングで釣れるか分からないので、釣れない時間が長くなって疲れます。
夜明け前からスタートして昼前までコウイカエギングをするのが、あまり時間が長くならず効率が良いですね!
コウイカエギングのポイント
コウイカは砂底や泥底を好んで生息します。そして外洋ではなく穏やかな場所に多くいます。
湾内であまりに反応が無い場合は外洋でやってみるのも良いですが、根掛かりなどのリスクも高く釣り難いです。
湾内の堤防や岸壁といっても初めての場所では不安もあります。そんな時は墨跡を探しましょう。
コウイカが釣れた墨跡は物凄く真っ黒なので、同時期に釣れるアオリイカやヤリイカとは黒さが全く違うのですぐに分かります。
アオリイカやヤリイカが釣れるポイントならコウイカも釣れますので、とにかく墨跡が有るポイントならOKです。
コウイカの墨跡が多ければ間違いなく良いポイントとなります。自信を持って投げ続けましょう!
コウイカは基本的に底に潜んでいますので、仕掛けは底をズル引きする事になりエギングと言いながらタコ釣りに似ています。
コウイカエギングタックル
コウイカエギングをする為に専用のタックルは必要有りません。
春アオリイカエギングタックル、シーバスタックル、バスタックルなどを流用して釣りをしましょう。
秋エギングタックルでも勿論大丈夫ですけど、シンカーを付けたりしますので重量的にルアーウエイトオーバーになる可能性が有りますので注意して下さい。
流用タックルを準備できない場合は、下記の春アオリエギングタックルを参考にして下さい。安物で十分です(笑)
ロッド
8フィート台のMが最適になります。
リール
2500~3000番のスピニングリールが最適になります。
ライン
メインラインは0.6~1.0号のPEが最適になります。
リーダーはフロロ2号~3号が最適になります。
コウイカエギング仕掛け
アオリイカエギングと全く同じでエギだけを投げてやっても問題有りません。
但しコウイカは底に潜んでいます。エギを速く底に沈めて効率良く釣る為に、オモリを追加します。
スナップを使った仕掛け
通常のエギングに付けるスナップにエギとナス型オモリを一緒に取り付けます。
オモリの重量で飛距離が伸びて、更に早く底に沈めれる事で効率良く釣りが出来ます。
スナップにオモリを付けるのでエギの頭が底に着いた様なカタチになります。
スーパーボトムトリプルを使った仕掛け
タコ釣りでも良く使うスーパーボトムトリプルを活用した仕掛けです。
オモリの重量で飛距離が伸びて、更に早く底に沈めれる事で効率良く釣りが出来ます。
スーパーボトムトリプルを使っていますので、オモリとエギに距離が有りエギが少しだけ底から浮いた感じになります。
コウイカエギングのルアー
コウイカエギングでは大きく分けて3種類のルアーを使って釣る事が出来ます。
- エギ
- 餌巻きエギ
- スッテ
エギ
アオリイカを釣るエギと全く同じです。
サイズとしては3号~3.5号を使います。
アオリイカ用のエギだと1,000円を超えますので勿体無いと思う方も居られると思います。
そんな時は100均エギを使っても釣れるらしいです。
私は100均エギを使って釣れた事無いので、情報までに!
アオリイカは釣れないEZ-Qキャストですが、コウイカにはパタパタフットのアピールが効いて良く釣れます!
餌巻きエギ
やっぱり餌が強い!エギだけでも釣れますけど、やはり臭いと味が有るとコウイカもガンガン寄って来ます!!
餌としてはキビナゴやササミなどを巻くと良いでしょう。
餌巻きエギはワイヤーで巻くタイプとバンド固定するタイプが有ります。
ワイヤータイプ
バンドタイプ
エギーノもぐもぐサーチ爆釣でした!やっぱり餌は強いですね!!
スッテ
スッテはオモリが付いていませんので、基本的に単体での釣りは出来ません。
スッテにオモリが無い特徴を活かして、フワフワさせたいのでボトムトリプルを使用して若干浮かした状態だ誘うのに適しています。
コウイカエギングのアクション
ここまでにもお伝えして来ましたがコウイカは底に潜んでいます。
なので表層や中層を探る必要は全く有りません。
仕掛けをキャストして底まで沈めてからのズル引きが基本です。
但し巻き続けるとコウイカはルアーに追い付けず乗る事が出来ませんので、大切なのが巻きを止める事です。
止めた後は5~10秒放置してコウイカに乗せの間を与えて下さい。
良く効く話が放置して隣と話しているとコウイカが乗っていたとか・・・
止めが重要です!
巻きを止めた時にシェイクなどしても良いアピールになります。ラトル入りのエギなら一層良いでしょう。
あとルアーの存在をアピールする為にしゃくりも有りです。
コウイカが乗るとグイグイと引っ張ったり、ズル引きで急に重くなったりしますのでハッキリと分かります。
コウイカが乗ったらロッドを大きくしゃくって合わせを入れましょう。
あとは一定の速度でリールを巻いてバラさない様に気を付けましょう!
コウイカは結構重いので抜き上げが難しい時が有りますので、タモが有った方が安心ですよ。
釣ったコウイカは美味しく食べましょう
春に釣ったコウイカは肉厚でとても美味しいです。色々な料理に使って美味しく食べましょう!
見て下さい!この肉厚!!コリコリ触感で甘くて美味しいです。
そのまま焼いてマヨ醤油で食べてもとても美味しいです。
その他に天ぷら・バター炒め・八宝菜等々色々な料理に使えますので、コウイカは最高の食材です。
まとめ
コウイカエギングはタックル流用で無駄にお金を掛けずに始めれる所が良いです。
餌が釣れそうなイメージが強いですが、エギだけでも十分釣れますので、先ずはやってみましょう。
コウイカエギングのアクションはズル引きが基本なので、エギのフォール姿勢とか難しいテクニックは全く要りません。
またアタリはコウイカが乗ってグイグイと引っ張ったり、しっかりとした重みで分かりますので後は合わせるだけです。
イカを釣ってみたいけど、難しそうって思うかもしれませんが、コウイカは別格に簡単です。
釣ったコウイカは刺し身にしても、炒め物にしてもコリコリとして何とも言えない美味しさです。
さぁコウイカエギングを始めてみましょう!