
梅雨時期にハイシーズンを迎えるテナガエビ釣りですが、揃える道具は少なく低コストで始める事が出来ます。
テナガエビ釣りに難しいテクニックは何も必要無く、目で反応を見て釣りをしますので初心者や子供でも簡単に楽しめる釣りなんです。
今回は誰もがテナガエビ釣りを始める事が出来る様に、道具の準備・季節・ポイント・釣り方などをまとめてみました。

テナガエビ釣りに必要な道具

テナガエビ釣りの竿
テナガエビ釣りはテトラ帯の陰などを釣りますので、遠投は不要でリールも不要なので、のべ竿を使います。
のべ竿の長さは1.2m~2.1m有ればOKです。長さはポイントによると思いますが、悩んだ場合は中間の1.5mを準備しましょう。

テナガエビの仕掛け
テナガエビの仕掛けは市販で売っていますので、それを買うだけで良いです。
竿の長さに合わせた仕掛けを選ぶ必要が有りますので注意して下さい。
ウキの種類は玉ウキとシモリのタイプが有ります。玉ウキの方がシンプルに分かり易い気がしますが、シモリタイプの方が小さなアタリを見分けやすいです。


エビクーラー
エビクーラーは基本的には釣り餌を活かすための物ですが、今回は釣ったテナガエビを活かすのに必要です。
水汲みバケツにぶくぶくだけ付けて釣りをやってみましたが、夏の日差しでバケツ内の水温がドンドン上がってお湯の様になってしまい、テナガエビが死んでしまう確率が上がりました。
テナガエビは死んでも食べれますが、生きたまま持ち帰った方が断然鮮度が良く美味しく食べれます。
ピンセット
テナガエビを釣ると針がしっかり口に掛かっていますので、針を丁寧に外してあげる必要が有ります。無理矢理針を外すとテナガエビが死んでしまいます。
針はとても小さいので掛かり方によっては指で外すのが難しいので、ピンセットが有ると外し易くなります。
テナガエビ釣りの季節やタイミング

テナガエビ釣りの季節
年間を通して全く釣れない事は無いですが、コンスタントに釣れる良い季節は5月~9月です。
特に良く釣れる最盛期は梅雨時期である6月~7月になります。初チャレンジするなら梅雨時期が一番おススメです!
テナガエビ釣りの潮回り
テナガエビ釣りはウキ釣りで釣りますので、潮位の変化が大き過ぎると川の流れが強く、釣り辛くなってしまいます。なので大潮は避けた方が無難です。
テナガエビが良く釣れるのは上げ潮のタイミングと言われています。勿論下げのタイミングでも釣れますが、干潮潮止まりでは潮位が低くテナガエビの姿は全く無くなってしまいます。ある程度潮位が有って、潮が動いている時が良く釣れます。
テナガエビの夜釣り
テナガエビは夜行性で夜に活性が高くなります。
それなら夜釣りをすればテナガエビが簡単に沢山釣れると思いますが、暗くなった瞬間に入れ食いになりましたが、その後は全く反応が無くなりました。

夜に行くとウキが見えないので反応が見える様に対策をしなくてはなりませんし、ヘッドライトは必須ですし、周囲が真っ暗で気持ち良く釣りをする事は出来ません。
昼間にテナガエビの姿を見ながら釣る方が楽しめます。

テナガエビのポイント

テナガエビが生息しているのは河川の汽水域になります。但しガンガン流れている様な場所では釣りが困難です。
大型河川で潮の干満で流れが止まる様なポイントが最適です。
また何も無くただ流れているポイントではテナガエビが隠れる場所が無く、生息の可能性が低く、下画像の様な障害物が沢山有るポイントがテナガエビの最適ポイントになります。

干潮で水深が浅くなってしまうと、テナガエビの姿は全く無くなり障害物の陰に隠れてしまいます。
ポイントが最重要!釣れないポイントでは誰がやっても釣れず、釣れるポイントなら誰がやっても釣れます!!

テナガエビの餌

テナガエビの餌で一番有名なのが赤虫です。でもこの餌って釣具屋で売っているのを見た事が無く手に入るのだろうか!?ネットでは売ってましたが・・・
あとはミミズや石ゴカイ等でも釣る事が出来ます。
テナガエビ釣りは本当に少しの餌で済みますが、ミミズは箱売り、石ゴカイは300円分からしか買えないとかで、かなり余って捨てる事になってしまいます。
そんな時はこんな方法で無駄なくテナガエ釣りが出来ます。
- 石ゴカイを300円分買ってキス釣りの後に、余った石ゴカイでテナガエビ釣りをする
- カニカマやソーセージを小さくちぎった物を餌にテナガエビを釣りをする
実はもう一つ無駄なくテナガエビを釣る餌が有るんですが・・・

ワームでも釣れると聞いて試してみました。赤色がアピール力抜群なのかアタリは石ゴカイよりも頻繁に有るんですが、全く針掛かりしません。アタリが有ってもテナガエビが餌を食べるのを待って針掛かりさせますが、餌じゃない事がバレてしまうみたいです。なのでワームはおすすめしません!

テナガエビの釣り方

竿に仕掛けを付ける
仕掛けを解いて竿側に輪っかが作ってありますので、のべ竿の先端にあるひもに通して引っ張るだけで接続完了です。
あとはのべ竿を伸ばして完了です!

ウキの位置を調整する
通常のウキ釣りはウキの位置で棚を調整しますが、テナガエビの仕掛けは基本底まで沈む様に出来ています。
なのでウキは少し沈んで目視出来る状態に調整すればOKです。ウキが横向いているとアタリが分からないのでダメです!

針に餌を付ける
餌は極力小さくして針が隠れる程度でOKです。
テナガエビが餌を食い込んだ所で針掛かりして釣りますので、大きい餌なら針が口に届くまで時間が掛かってしまい釣り上げるのに時間が掛かるばかりです。
仕掛けを投入する
テナガエビの姿が見えない時はテトラ際などの障害物付近に仕掛けを投入します。テナガエビはテトラの下に隠れていますので、餌に気付くと出て来て餌に食いつきます。
活性が高い場合は障害物の際じゃなくても、テナガエビの姿がはっきり見えますので、目の前に仕掛けを投入すると一発で食いつきます。
アタリから合わせ
テナガエビが餌に食いつくとウキが動き始めます。基本的にはテトラの陰まで動いて行きますので、動きが止まってから20秒くらい待って合わせを入れます。
合わせと言ってもフッキングの様に素早く竿をしゃくる感じではなく、竿をゆっくりと持ち上げながらエビの動きを感じながら向こう合わせな感じです。
アタリが有っても乗らない事が多いです。そんな時はじっくりと待ってみて下さい。
針を外す
テナガエビが釣れると口に針が刺さっていますので外さなくてはいけませんが、この作業がなかなか大変です。

写真を見ての通り長い手がテナガエビを持つ人間の手を挟んできます。ちょっと痛いです!
針の掛かりが浅い場合は指で簡単に外せますが、深い場合はなかなか取れません。無理矢理外してしまうとテナガエビの口が取れて死んでしまいます。また針が折れたり、ハリスが切れたりと結構面倒です。
出来ればテナガエビは活かしたまま持ち帰りたいので、針掛かりが深い時はピンセットを使って慎重に外してあげて下さい。
エビクーラーに投入
テナガエビは生きたまま持ち帰りたいので、エビクーラーに投入してぶくぶくのスイッチオンをします。

テナガエビが死んでしまうと一気に鮮度が落ちてしまいますので保冷して下さい。

テナガエビを食べる

テナガエビの代表料理と言えば素揚げです。
このテナガエビ素上げが最高に美味しくて、手の部分はカリカリでかっぱえびせんみたいですし、身の部分は肉厚でバッチリエビです。
殻が苦手なら勿体無いですけど、身だけにして調理しても美味しいでしょうね。

まとめ

テナガエビ釣りをご紹介しました。テナガエビ釣りに高級な道具は全く要りませんので、少ない投資で誰でも簡単に始めれます。
ルアーフィッシングの手元でアタリを取って釣るのはとても面白いですが、このウキ釣りも目で見るアタリはシンプルで面白いです。
難しいテクニックが要らない分、子供でも簡単にテナガエビを釣る事が出来ます。
ポイントだけしっかり下調べして、釣れるポイントを探して下さい。すぐに釣る事が出来ます!
テナガエビの素揚げは絶品なので、是非やってみて下さい。
私もテナガエビ初チャレンジでしっかり釣る事が出来ましたよ!
