アオリイカはスーパーでは売っていない高級なイカです。そんなイカがオカッパリから簡単に釣れます。是非エギングでアオリイカを釣って美味しく頂きましょう。
アオリイカってどんなイカ?エギングってどんな道具が必要なの?釣り方は?そんな疑問に答えるべくエギングを解説記事にまとめました。
エギングでアオリイカを釣ろう
アオリイカとは
アオリイカは、ヤリイカ科・アオリイカ属に属するイカの一種。日本沿岸に分布する大型のイカで、食用や釣りの対象として人気がある。
胴長は約40-45cm。大きいものでは50cm以上、重さは6kg以上に達する。沿岸域に生息するイカとしては大型の部類に入る。
釣れる季節
- 春イカ4月~7月 親イカで産卵の為に浅場に入って来た個体を狙う。胴長30センチ以上でキロ越えの大型が釣れる時期です。
- 秋イカ8月~11月 親イカが産卵して孵化して成長した子イカを狙う。胴長10センチ~秋が深まれば30センチ近く成長する。
釣れる時間帯
- デイエギング 昼間にラン&ガンでやる気のあるアオリイカを釣って行く。イカの姿を見ながらの釣りでエキサイティングな釣りです。
- ナイトエギング 夜は1カ所でイカが回遊してくるのを待つ釣りです。イカの姿は見えない為ブラインドの釣りでイメージの釣りです。
釣れるポイント
有る程度水深の有る場所なら堤防でもテトラでも岩場でも釣れます。
ロッド
- 春イカ 8フィート中半~後半でパワーはM/MH/H
- 秋イカ 7フィート後半~8フィート前半でパワーはL/ML
春秋共用ロッドにする場合は83~86のパワーはMにすると良いです。
リール
2500番~3000番
メインライン
- 春イカ PE0.8号~1.2号
- 秋イカ PE0.5号~0.8号
春秋共用リールにする場合はPE0.8号を巻くと良いですが、秋イカに使用するエギが軽いので出来れば細いPEラインの方が飛距離と操作性で有利になります。
リーダーライン
- 春イカ フロロ1.75号~2.0号
- 秋イカ フロロ1.5~1.75号
エギ
- 春イカ 3.5号~4号
- 秋イカ 2号~3号
サイトでアオリイカを釣る時にフォールスピードが遅い2号が最適です。
シャクリの種類
いつも同じパターンでしゃくるのではなく、色々なしゃくりを交えてやる事でイカのスイッチを入れる事が出来ます。
秋イカのデイエギングではとにかく速いアクションに反応し易いので、ハイピッチジャークがおすすめです。
春イカや秋イカでもナイトエギングの時は大きくスローなしゃくりが良いです。とにかく下記5つのしゃくりを色々やってみるのが釣果への近道です。
1段シャクリ
ラインスラッグ(糸ふけ)をとり、ロッドを大きく1回だけ上げたのが1段シャクリで、ロッドのシャクリに合わせエギも1回だけ大きく跳ね上がる。
ロッドの角度を時計で言う所の8時から12時の位置までいっきに跳ね上げてもいいし、10時ぐらいまでしか跳ね上げなくてもいい。シャクリ幅でエギの跳ね上がる幅も変わってくる。
2段シャクリ
1段シャクリと同様にラインスラッグをとり、ロッドを跳ね上げるますが、1度間を入れてしゃくり上げる。イメージとしては8時から9時で一旦止め、そして9時から12時にまで再度跳ね上げる。一旦止めるのは瞬間的にする場合が多いが、一呼吸分おいてからしゃくっても良い。
スラックジャーク
ラインスラッグを取らずに多段シャクリを行うテクニックです。ラインスラッグを取らない事でエギの移動距離を抑え、ピンスポットにターゲットへアピールすることが可能となります。
簡単に行うコツとして、“1段目のシャクリを小さくし、2段・3段と徐々にシャクリ幅を大きく”していくと感覚が掴みやすいです。
ワンピッチジャーク
1段シャクリを細かく行うのがワンピッチジャーク。小さくシャクリ(イメージとしては10時から11時)の後にリール1回転させ、また小さくシャクりリールを巻く。これを繰り返し行う。エギが段階的に小さく跳ね上がっていくので、エギがアオリイカから逃げる小魚や甲殻類のように見える。
ワンピッチジャークのコツはリズム良く行うこと。リズム良く行うことでエギがキレイにダートしながら跳ね上がる。
ハイピッチジャーク
ハイピッチジャークとはワンピッチジャークを高速で行ったシャクリ方のこと。高速にシャクることでエギも素早く跳ね上がり広範囲にアピールすることができる。
ハイピッチジャークのコツはワンピッチジャークと同じだが、ワンピッチジャークに慣れば自然とハイピッチジャークも行えるようになるはずだ。
フォールの種類
エギングは基本的にテンションを張り過ぎない事がコツです。アタリを取りたいが為にテンションを張り過ぎるとカーブフォールで水平にフォールします。よほど活性が高い場合は乗って来ますが、渋い時にはほぼ乗って来ませんので注意が必要です!
色々なフォールを交えながらやってみると釣果に繋がります。基本はテンションフォールの張らず緩めずで、フリーフォールとカーブフォールを交える感じでやってみましょう。
フリーフォール
シャクった後にエギにテンションを掛けずフリーの状態で真下にフォールさせます。エギの自然なフォールでイカが抱いた後もテンションが掛かっておらず違和感を与えずすぐには放しません。
テンションフォール
シャクった後にエギにテンションを張らず緩めずの状態でフォールさせる事で手前方向にゆっくりとフォールしていきます。イカが乗るとテンションを掛けているのでアタリとして出る事でフッキングする事が出来ます。
カーブフォール
シャクった後にラインを巻き取りエギにテンションを完全に張った状態でフォールさせる事でかなり手前方向に戻ってきます。イカが乗るテンションが張っていますので、しっかりとアタリが手元まで届きます。
まとめ
エギングは正直なところ難しいです。長年やっている私でも未だに難しいと感じさせられます。基本的にはアタリの多い釣りでは無いのと、フォールで待ちが発生するので気が短い人はフォールの間で待ちくたびれます。でも難しいと思いながら釣れると嬉しいですし、奥が深いのでハマってしまいます。
秋アオリイカのデイエギングではエギの速い動きに反応し易いので、スローなしゃくりをするより、ハイピッチジャークが有効ですので練習をしましょう。
秋アオリイカのナイトエギングでは逆に速い動きには反応し辛く、スローにしゃくった方が反応が良く釣り易くなります。
昼と夜とではアクションが違うと言う事を覚えておいて下さい。
足元までアオリイカを引っ張って来た場合はサイトで釣る事になりますが、ステイさせると乗って来ますが沈むのが速いとなかなか乗ってくれません。そこで沈下スピードの遅い2号を使うと簡単に乗せる事が出来ます。
難しいと言いながらもアオリイカは美味しいので是非狙いたいターゲットです。冒頭でも言いましたがスーパーには売っていないイカですから釣れば価値が高いです。