寒い冬にメバルを釣ろうと出掛けても、低水温になるとなかなかメバルは反応してくれずアタリすら無い時間が過ぎます。
そんな厳しい季節でも、底さえ探ればガシラは簡単に反応して遊んでくれます。
釣りは釣れてこそ楽しめますので、頑固にメバルを狙い続けず、ガシラに相手してもらいましょう。
今回は釣り人に優しい釣り!ルアーでガシラを狙うガシリングの釣り方を解説して行こうと思います。
ガシラについて
メバリングやアジングのライトゲームをやっていると必ず釣れるガシラですが、基本的には外道で嫌われ者。
でも本命が相手にしてくれないなら、常に反応が良く相手をしてくれるガシラを本命にすると、とても楽しめます。
ガシラをルアーで狙う釣り、「ガシリング」是非やってみては如何でしょうか。
ガシラとは
ガシラ(カサゴ ) は、スズキ目フサカサゴ科(あるいはメバル科)に属する魚類の標準和名。
日本近海を含む太平洋西部の暖海域に分布し、沿岸の岩礁や海中林などに生息する。食用魚としてさまざまな料理に用いられる。
どんな釣りにも外道として登場する、とても貪欲で反応の良い魚です。
食材として和食では鍋料理・潮汁・味噌汁といった汁ものや煮付け、塩焼きが好まれ、小振りであれば唐揚げとしても多く食される。
ガシラの釣りポイント
防波堤であっても、根やシモリなどの海底がガチャガチャしている場所に加えて、出来るだけ変化に富んだ場所を狙うのが好釣果に繋がります。
防波堤では足元がかなり良いポイントになりますので、足元に落とすと意外に簡単に釣れます。
特にガシラが釣れるのはテトラ地帯です。
テトラ帯の全体がカサゴの住処となりますが、その中でもテトラの切れ目やコーナーになっている場所は、複雑な潮の変化を生み出し、エサも集まりやすいことから超一級ポイントになりやすい場所です。
サーフはダメですが、テトラさえ有ればガシラは何処でも釣れます。
ポイント選びの難易度は低く、殆どの場所で釣れる魚です。
ガシリングの季節
ほぼ一年中釣れます。
但し私が釣りをする関西での経験上、一番の低水温である2~3月頃はガシラですら反応が無くなってしまいます。
4月~1月までは誰でも簡単に釣る事が出来ます。
ガシリングの時間帯
メバルやアジは日中にほぼ反応しませんが、ガシラなら日中でも反応してくれます。
でもやはり夜の方が断然反応が良いので、ガシリングはナイトゲームで楽しむのが良いです。
マヅメは特にスイッチが入って反応が良くなりますが、基本的に潮の流れが有る夜なら反応良しです。
ガシリングのレンジ
ガシラは基本底です。
表層中層を狙う必要は全く有りませんので、ルアーは底まで落としてアクションさせます。
レンジを狙う必要が無いので、ガシリングは簡単なのです。
浅いポイントでガシラの食いが立っている時は、中層や表層のリトリーブにまで反応して食って来ます。
ガシリングのアクション
リフト&フォールやステイやシェイクなどに反応します。
ただ巻きにはあまり反応しません。
ガシラにはリフト&フォールやチョンチョンフォールって感じのアクションが良いです。
ガシリングタックル
ガシリングのタックルはメバリングやアジングタックルをそのままでOKです。
ガシラ専用にタックルを購入する必要は有りませんので、メバリングやアジングをやりながらのおまけの釣りと思って下さい。
ガシリングのタックル
ロッドはどちらかと言うとメバリングロッドの方が良いですが、アジングロッドでも全然狙えます。
ティップはチューブラーの方が良いですが、ハードソリッドでも問題は有りません。
ガシリングは多少重いリグを投げる可能性が有る為、下記事に紹介している様なオールラウンドモデルが最適です。
リールは1000~2000番のスピニングリールが最適です。
高性能なリールは必要有りませんが、メインの釣りメバリング・アジングの力の入れ様に寄りますね。
ラインに関してはボトム攻めですので、フロロカーボンの方が有利ですが、ガシリングする為にフロロカーボン巻く必要は無いので、メバリングで使っているPEで良いです。
アジングに使っているエステルをガシリングに使う事はおすすめ出来ません。
根掛かりが多いガシリングですから、根掛かりすると弱いエステルは即ロストになりますので、PE・フロロの方が良いです。
ガシリングワーム
ガシリングに使うワームもメバリング・アジングに使うワームで問題有りませんので、ガシラ用に購入する必要は有りません。
ガシラは何でも食い付きます(笑)
ワームなんて何でも良いのですが、その中でもやっぱりガルプベビーサーディンが最強かな!
そしてカラーはピンクで間違い有りません!
ガシラ最強ワーム
メインボディとピンテールの相乗効果によって、微細なバイブレーションを発生させます。
そのアクションはまさに小イワシ(サーディン)が水中を漂い、小イワシの微細な動きを再現します。
ウォーターベースマテリアルの採用によって、内部にはアジ/メバルが好きな味とニオイのフォーミュラをたっぷり配合。
既に全国で大旋風を起こしているアジ/メバル釣りの決定版!
ガシリングのリグと釣り方
ガシリングはメバリング・アジングと同じ様なリグで釣れます。
但し完全に底を探る事になりますので、根掛かりと背中合わせって事になります。
4つのリグをご紹介しますが、下記4項目を5段階で判定をしたいと思います。
- リグり易さ ★★★★★ 多いほどリグり易い
- 難易度 ★★★★★ 多いほど難易度が簡単
- フッキング率 ★★★★★ 多いほどフッキングが決まり易い
- 根掛かり度 ★★★★★ 多いほど根掛かりし難い
ジグ単
一番シンプルなジグヘッド単体の釣りです。
1~2.5g程度のジグヘッド単体で、ワームを付けるだけの釣り方です。
1gジグヘッドでメバリングをやってもアタリが無い時、そのままリグを変える事無く底まで落とすだけガシリングになります。
- リグり易さ ★★★★★
- 難易度 ★★★
- フッキング率 ★★★★★
- 根掛かり度 ★★★★★
解説
- リグり易さ:リグはジグヘッドを結ぶだけで、ダントツに簡単です。
- 難易度:軽量ジグヘッドを使う為、初心者には操作が難しいですが、上級者には問題無いです。
- フッキング率:フックの針先が出ていますので、アタリで合わせるとフッキングは簡単。
- 根掛かり率:軽量ジグ単ですので底に挟まり難く根掛かり率は低いです。
アクション:ただ巻き、リフト&フォール、シェイク
軽量ジグ単と言う事も有り、アタリが有って合わせればほぼ掛かってバラシも無く釣り易いです。
但し軽量ジグ単を操作しなくてはならず、ある程度の腕が必要になってきます。
テキサスリグ
ボトム攻略では定番のテキサスリグです。
2~4g程度のバレットシンカーとビーズとオフセットフックを使って組むリグです。
重めのシンカーでしっかり底を取り、ビーズとシンカーのカチカチ音でアピールしてガシラに食わせます。
- リグり易さ ★★★
- 難易度 ★★★★
- フッキング率 ★★
- 根掛かり度 ★★★★
解説
- リグり易さ:リーダーにシンカーとビーズを通してフックを結ぶだけです。
- 難易度:ある程度重みの有るリグですので、初心者にも扱い易いです。
- フッキング率:フックの針先が隠れている為、ガシラが食い付いても反転しないとフッキングに至らない。。
- 根掛かり率:オフセットフックで針先が出ておらず根掛かりし難いですが、シンカーが重めで挟まる可能性が有る。
アクション:リフト&フォール、シェイク
オフセットフックを使う事で、アタリが有ってもすぐにフッキングせず、魚が反転した時に合わせを入れる事で掛かります。
即掛けが出来ずじれったい気がしますが、これはこれで魚との駆け引きが合って楽しいですよ。
スプリットリグ
リーダーに1.5~3.5gのシンカーをセットして先端に軽量ジグヘッドを結ぶリグです。
シンカーが先に底について、後からふわーっとジグヘッドが落ちてガシラが食い付きます。
- リグり易さ ★★★
- 難易度 ★★★
- フッキング率 ★★★★
- 根掛かり度 ★★★
解説
- リグり易さ:リーダーにシンカー固定のゴムを通すのが面倒です。
- 難易度:ある程度重みの有るリグですので、初心者にも扱い易いです。
- フッキング率:フックの針先が出ており、先端は超軽量ジグ単なのでアタリで合わせるとフッキングは簡単。
- 根掛かり率:ジグヘッドの針先は出ている事で藻などに引っ掛かり易く、シンカーが重めで挟まる可能性が有る。
アクション:ただ巻き、リフト&フォール、シェイク
先端のジグヘッドがフリーなので食い込みが良く、アタリが有って合わせると既に食い込んでる事が多いです。
フッキングタイミングは曖昧でもしっかり掛かります。
根掛かりが多い場合はフッキング率が落ちますが、オフセットフックに変更すると良いです。
ダウンショットリグ
リーダーの中間にジグヘッドが付いて、先端にシンカーを付けるリグです。
先端がシンカーなので底を取り易く、中間点のジグヘッドなのでワームをキビキビ動かせて誘えます。
ジグヘッドをエダスに付けると食い込みが増します。
- リグり易さ ★★★
- 難易度 ★★★★
- フッキング率 ★★★
- 根掛かり度 ★★★★
解説
- リグり易さ:リーダー中間点にジグヘッド結ぶのがちょっと結び難い。
- 難易度:先端がシンカーなので、底を感じ易く初心者にも扱い易いです。
- フッキング率:フックの針先が出ており掛かりは良いが、ジグヘッドがフリーでは無いので吸い込み難くバラシが多い。
- 根掛かり率:先端シンカーで底をしっかり感じ易いので、根掛かりはし難いです。
アクション:リフト&フォール、シェイク
リーダーにジグヘッド直付けだとガシラの口の中に入り辛いので、アタリが有ってもなかなか掛かり辛くバラシも多いです。
リグるのが面倒ですがエダスにすると、フッキング率が向上します。
根掛かりが多い場合はフッキング率が落ちますが、オフセットフックに変更すると良いです。
まとめ
ガシリングは如何だったでしょうか?
ガシリングをしっかり楽しむのであれば、テキサスリグでしっかり底を攻めてガシラとのやり取りを楽しむのが良いと思います。
個人的にはメバリングでメバルのアタリが無い時に、軽量ジグ単をそのまま底まで沈めてガシラのアタリで癒されるのが特にお勧めです!
アタリが無いままメバルを狙い続けるのはストレスが溜まりますから、いつも反応が良いガシラに遊んでもらうのが良いです。
スプリットやダウンショットでもメバルは狙えますので、メバルを狙ったりガシラ狙ったりすると楽しめます。
メバルもガシラも同じタックルで狙えて、仕掛けもほぼ同じで行けるので状況に応じてどっちを狙っても良いと思います。
ただメバルの方が引きが強く釣った感は有りますので、メバルをメインで狙いガシラでストレス解消的なやり方が良いでしょう。
ガシリング是非お試し下さい!